少子高齢化が進んでいることもあり、介護業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。介護士1人ひとりにかかる負担も大きく、丁寧なケアを実践したくても難しい状況です。そのような介護業界の切り札となるのが、開発が進められている介護ロボットです。介護ロボットを導入することで介護の現場はどのように変化するのでしょうか。
少子高齢化が進んでいることもあり、介護業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。介護士1人ひとりにかかる負担も大きく、丁寧なケアを実践したくても難しい状況です。そのような介護業界の切り札となるのが、開発が進められている介護ロボットです。介護ロボットを導入することで介護の現場はどのように変化するのでしょうか。
介護ロボットを導入しても仕事が減ることはない
介護人材不足の解消に役立つとされる介護ロボットですが、「介護ロボットが労働の負担を担うということは、その労働に就いていた人材が不要になるのではないか」と心配している人もいます。しかし、介護ロボットを導入したからといって介護士の仕事がなくなるわけではありません。
なぜなら、介護士が対応する利用者の多くは認知症をはじめとしたさまざまな病気を患っている人たちです。症状の程度はありますが、認知症を患っている場合、周囲が理解できないような言動を毎日繰り返すようになります。これまでの常識が通じないケースもあるため、その都度適切に対応していかなければなりません。このような予測不能の事態に介護ロボットはついていけるでしょうか。多種多様な状況を想定してプログラムされていたとしても限界があるでしょう。また、介護の仕事にはきめ細かい気づかいや優しい声かけも必要です。利用者の気持ちを察知して思いやりの心を持って接することは介護ロボットにはできません。
日本は高齢化社会です。今後も高齢者の数は増え続けていくと予想され、現状を改善する明確な決め手も今のところありません。そのような状況で需要が高まり続けていることに対しての不安はありますが、「仕事がなくなる」という心配はありません。介護士として働いていれば、食べるのに困ることはないでしょう。
ただし、需要が高いからといって待遇も良いとは限りません。介護士の給料は国が各事業所に分配している介護報酬の中から支払われています。その介護報酬が法改正に伴い少なくなっているため、給料が劇的にアップする可能性は少ないのです。もし給料アップを望むなら、知識や技術を身につけて専門性を高めるといいでしょう。高齢化に伴い、症状の重い高齢者も増えてくることでしょう。今後は医者や看護師など他の職種の人たちと連携を取りながら介護していくことになるはずです。そうなると個々のスキルアップが必要不可欠になります。実際、今後のことを見越して資格取得を支援する勉強会を開催したり、学校に通うために援助してくれたりする施設も増えています。
介護ロボットの導入によってなくなる仕事もあるかもしれませんが、そもそも介護業界の人手不足は介護ロボットを導入したからといってすぐに解消するレベルではありません。高齢者の数が一気に増えるとされている2025年には約38万人の介護士が不足するといわれています。そのため、介護士の求人はかなりの数があり、資格がなくても選り好みできる状況です。現場は少しでも多くの人手を欲しているため、資格を持っていれば即戦力と見なされ、提示されているよりも良い条件での転職も可能です。
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